低分子ヒアルロン酸について

ヒアルロン酸は関節の動きを助け、皮膚の保湿性を高める細胞外マトリックス成分

ヒアルロン酸はN-アセチルグルコサミンとグルクロン酸という糖の仲間が鎖のように結合した構造をしており、分子量100万以上の高分子生体成分です。ヒトや動物の関節や皮膚、眼などに多く分布し、生体内の細胞を除いた部分の構造を維持する基質成分として、細胞外マトリックス成分とも呼ばれています。

ヒアルロン酸の働きについて

ヒアルロン酸にはヒトの体の水分を維持する働きがありますが、その1グラムで約2~6リットルの水を貯えることが出来るほどの保水性を持っています。また、その保水性は皮膚の乾燥を防いで、みずみずしさを保ったり、関節液の成分として関節内の動きを柔軟にしたり、クッションの役割を果たすのに役立っています。
ヒトの体内のヒアルロン酸は加齢とともに減少するため、その潤滑作用やクッションとしての機能が低下し、関節軟骨の摩耗が激しくなると関節痛などの原因となります。このため、膝関節腔内にヒアルロン酸を注射する方法などが治療として行われています。

低分子ヒアルロン酸の分子量について

高分子のヒアルロン酸には分子量が100万~800万のものがあります。
低分子ヒアルロン酸について、化粧品やサプリメントなどの原料の分子量としては、平均分子量5万以下とか、5000以下、2000以下、400~800などいろいろなものがあります。
医薬品として関節腔内に注入する場合や単に皮膚の表面の保湿性を高めるだけの場合には、保水力の高い高分子ヒアルロン酸が使われています。一方飲むヒアルロン酸としては低分子のヒアルロン酸(分子量5万)の方が、高分子のもの(分子量100万)より消化管からの吸収がよかったとか、タンパク質やムコ多糖体を含む細胞外マトリックスの形で低分子化したものの吸収がよかったなどの研究報告があります。