プラセンタとアレルギーについて

アレルギーに関するプラセンタの作用

プラセンタを使用が医療の現場で様々な症状・疾患の改善や治療に用いられることをプラセンタ療法といいます。プラセンタには、現在判明しているだけでも20以上の薬理作用が報告されています。プラセンタの薬理作用のうち特にアレルギー治療と関わりの深い作用が相互的に働き、複合的に作用して、アレルギーに対して効果を発揮しています。

  • 抗アレルギー作用:アレルギーを抑える作用
  • 抗炎症作用:細胞や組織レベルでの炎症を抑える作用
  • 細胞活性化作用:細胞を元気にさせ代謝を促す作用
  • 活性酸素除去作用:アレルギーや炎症を発症、進行させる活性酸素を除去して酸化を防ぐ作用
  • 自律神経調節作用:乱れるとアレルギーを悪化させる自律神経の調節をする作用
  • 血行促進作用:血液の循環を促す作用
  • 免疫賦活作用:体内の免疫力を高めて外部刺激に対する抵抗力を高める作用

簡単解説!アレルギーが起こる仕組み

 人間には本来、細菌やウィルスなどの外部刺激から身体を守る免疫力が備わっています。病原菌などの外敵(抗原)が体内に侵入すると、白血球の一種であるT細胞やB細胞といった免疫細胞が出動して退治します。同時に、再び同じ外敵が侵入してきたときのために抗体をつくって準備をしておきます。これが通常の免疫システムである抗原抗体反応です。
 アレルギー症状とは、例えば花粉や金属、食べ物など身体にとって害ではないものを外敵だと勘違いをしてIgE。抗体をつくり、過剰に反応して攻撃してしまうことによって引き起こされる現象のことです。アレルギーを起こす物質のことを抗原もしくはアレルゲンと呼びます。いわば、悪者でない相手に対する過剰防衛によって自分を傷つけてしまうわけですね。
 抗体は皮膚や粘膜に多く存在し、アレルゲンの侵入を見張っています。ひとたび侵入を確認すると化学物質を放出して、その部位のかゆみや炎症などのアレルギー反応を引き起こします。結果として、花粉症、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、じんましん、接触性皮膚炎、気管支喘息、食物・薬物・金属などのアレルギーやひどい場合にはアナフィラキシーショックといった症状が現れるのです。

プラセンタのアレルギー緩和・改善効果

 アレルギーは、大きく分けてプラセンタの2つの機能によって緩和・改善されます。また、プラセンタに多く含まれる5大栄養素や免疫抑制物質などの成分がアレルギー体質や体内の栄養バランス不安定といったアレルギー疾患の要因にも効果を発揮するとされています。アレルギーの治療には症状を緩和するためステロイド剤が使用されることがありますが、体質そのものの改善にはなりません。また、ステロイドなど薬には副作用が起こり得ますが、プラセンタには大きな副作用がなく安心して使用できるところも利点です。
・ 異常リンパ球を排除
プラセンタに含まれる成長因子は細胞の再生を促します。その働きが、アレルゲンを外敵と間違えて攻撃をしてしまう免疫細胞である異常リンパ球を排除するといわれています。この機能がアレルギー体質そのものを改善します。特に花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などに高い効果が報告されています。いわゆるアレルギー疾患以外にも、異常リンパ球を原因とする潰瘍性大腸炎や関節リウマチなどに対しても効果が期待されています。
・ 免疫抑制物質の効果
胎盤に元々含まれている免疫抑制物質は、母胎が胎児を外敵(異物)だと認識して攻撃しないようにするためもので、ビタミンD、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)、ガングリオシドなどのことをいいます。これらの物質がアレルギー反応を起こすIgE抗体をつくらせないよう抑制するとされています。

花粉症に対するプラセンタの効果

 花粉症は、スギやヒノキなどの花粉がアレルゲンとなり、鼻、喉、目などから体内に侵入することによりIgE抗体が過剰につくられ、肥満細胞からヒスタミンが大量に放出されることによって起こるアレルギー疾患です。このタイプの抗原抗体反応はⅠ型アレルギーに分類されています。
 プラセンタには免疫賦活作用とともに、アレルギー反応の原因となるIgE抗体を抑制し、ヒスタミン放出を抑える働きがあります。病院では花粉症治療としてプラセンタ注射が行われていますが、サプリメント摂取により通院しなくても予防や対策のセルフケアができるということになります。

アトピー性皮膚炎に対するプラセンタの効果

 アトピー性皮膚炎は、いわゆるアトピー体質の方に起こりやすい遺伝的要因に環境要因が加わって起こるアレルギー疾患の一種です。アレルギー反応を引き起こすIgE抗体をつくりやすく、お肌のバリア機能が低下しているため、外部刺激を受けやすいのが特徴です。お肌のバリア機能の低下により水分保持が難しく、乾燥肌・敏感肌になりやすい傾向があります。
 アトピー性皮膚炎は原因や症状が多様なため、全てにプラセンタが有効かどうか定かではありません。プラセンタが効果的なアトピー性皮膚炎もありますが、なぜ効果があるのかという作用機序ははっきりと判明していないのが現状です。仮説として、通常より多くのIgE抗体がつくられ、大量のヒスタミンが放出されて、バリア機能の低下したお肌にさらに外部刺激が加わることで炎症が悪化するアトピー性皮膚炎のサイクルを、プラセンタに含まれる成分が断ち切っているといわれています。炎症を引き起こす細胞が自滅するようにプラセンタが働きかけているのではないかと考えられています。
 プラセンタに含まれる細胞増殖因子は、乾燥やステロイドの長期外用によって薄くなったアトピーの皮膚に働きかけ、皮膚の再生や新陳代謝を促します。そして炎症で破壊されたお肌のバリア機能も改善させるといわれています。
 また、アトピー性皮膚炎の症状のひとつにひどいかゆみが挙げられますが、プラセンタによって皮膚の再生能力が促進されたり、神経の興奮を抑制されたりすると、かゆみが軽減されることがあります。プラセンタサプリメントの摂取だけでなく、プラセンタ成分を含む外用でも同様の効果が期待されます。
 アトピー体質の改善と同時にお肌の悩みにも対応できるのがプラセンタ効果の幅広いところで、お悩みの方にとっては嬉しいかぎりですね。

参考文献:
プラセンタ療法と統合医療 吉田健太郎・著(たま出版)
体にやさしい実践プラセンタ療法 吉田健太郎+各科医師16人(東洋医学舎)
胎盤力 プラセンタ・パワー 吉田健太郎・著(H&I)
プラセンタと花粉症の関係性とは? | サプリメント大学 | サプリ: http://www.supkomi.com/univ/placenta/plac-pollinosis.html
プラセンタとアトピーの関係性とは? | サプリメント大学 | サプリ: http://www.supkomi.com/univ/placenta/plac-atopic.html
【医師監修】プラセンタの効果(5)アレルギー | スキンケア大学: http://www.skincare-univ.com/article/004133/
【医師監修】プラセンタの効果(6)花粉症 | スキンケア大学: http://sp.skincare-univ.com/article/004134/
プラセンタのアレルギー(アトピー・花粉症)に対する効果-プラセンタ超入門: http://www.placenta-primer.com/allergy.html