抗炎症への期待

プラセンタは動物の胎盤を意味する言葉で、医薬品としても長年使われており、さまざまな効果を期待できると言われています。
近年ではサプリメントとしても販売されるようになり、より使いやすくなりました。

そして、その期待できる効果の中に抗炎症作用というものがあります。抗炎症作用を期待できるサプリメントは少なく、希少であると言えます。
ただ、抗炎症作用ってなに?という方も多いでしょう。普段あまり聞く言葉ではないですから、どんな作用がピンとこないかもしれませんね。

そこで、この記事ではそもそも炎症とはなにか?抗炎症とは?そして、プラセンタにどうして抗炎作用を期待できるのか?について解説していきますね。

炎症ってなに?

参考:CREST/さきがけ「慢性炎症」研究領域(http://www.inflam.jst.go.jp

炎症をものすごく簡単に言うと、ケガしたときの「腫れ」です。たとえば、転んですりむき傷を作ってしまったとき、数時間後にケガの周囲が腫れてきますよね?これが典型的な炎症です。

炎症がおきると患部は熱をもち、皮膚が盛り上がってきて、痒みを感じたり、触ると痛みが出たりするようになります。良いことなんて一つもないように感じる炎症ですが、実は体にとってとても大事な現象なのです。

炎症は体内に入った異物を駆逐する現象

外で転んで傷を作ると、その傷口から雑菌などの異物が体に侵入してきます。もし、この雑菌が簡単に体の奥まで侵入してしまうと、最悪の場合命の危機になることもあります。また、傷口で雑菌の繁殖を許してしまうと、傷口は化膿してしまい、治るまでに長い時間がかかったり、大きな傷跡になってしまったりすることもあります。

そうならないために、傷口周辺で雑菌の侵入を押しとどめるよう、免疫と呼ばれる防御システムが働きます。
免疫細胞という細胞が一斉に集まってきて、体の中に入ろうとする異物を駆逐するのですね。
そして、免疫細胞がより効率的に働けるように、傷口周辺の環境を整えてあげようとするシステムも同時に働きます。
この結果、患部は腫れ、熱をもつようになるのです。

つまり、炎症は体の防御システムが正常に働いている結果、起きる現象なのですね。

抗炎症とは?

抗炎症とは

炎症は異物から体を守る大事な現象ですが、ときには体に向かって牙を向くこともあります。
わかりやすい例がアレルギー皮膚炎で、本来炎症が起きるべきでない場合に炎症が起きてしまうのです。

アレルギー皮膚炎を簡単に説明すると、免疫が暴走している状態です。免疫は全ての異物に反応するわけではなく、体に害があると判断したもの対してだけ反応します。
しかし、アレルギー皮膚炎の患者さんの免疫は異物に過剰に反応するようになっており、異物からの少しの刺激で炎症が起きてしまいます。
そのため、健常な人なら問題にならない程度の刺激でも、アレルギー皮膚炎の患者さんにとっては大きな問題になってしまうのですね。

抗炎症とはこの暴走している免疫を鎮め、結果的に炎症を和らげることを言います。
炎症は体にとって大切な仕組みですが、ひどい炎症は強い痛みや痒みを引き起こすため、体に大きな負担がかかってしまいます。
そこで、ある程度のレベルまで炎症を落ちつけるために、抗炎症作用を持つ薬を投与することもあります。

そして、プラセンタにもこの抗炎症作用があると期待されているのです。

どうしてプラセンタには抗炎症作用があると言われているの?

プラセンタには非常に多くの成分が含まれていて、その中の一つに「免疫抑制物質」と呼ばれる成分があります。
免疫抑制物質を適量摂取すると免疫の働きが抑制されるため、結果的に炎症を鎮めることにつながります。
そのため、プラセンタには抗炎症作用があると考えられているのですね。

免疫の暴走によって起きる病気の一つにアレルギーがあります。アレルギーの代表格と言えば花粉症ですね。花粉症も体の中に入ってきた花粉に免疫が過剰反応してしまうことで起こります。
花粉症によって喉の痛みや体の痒みが出ることがありますよね?これも炎症反応によるものなのです。
ですから、プラセンタに含まれる免疫抑制物質によって免疫の働きをある程度抑えてあげれば、アレルギーが改善する可能性があるのです。

ただ、プラセンタはあくまでサプリメントです。ひどい炎症やアレルギー反応が出ている場合には自己判断やサプリメントで対処しようとせず、必ず病院に行くようにしてくださいね。

まとめ

抗炎症と聞いても自分にはあまり関係がないのでは?と感じる方も多かったかもしれません。
しかし、花粉症やアレルギー皮膚炎は炎症と関係していると聞いて、「あれ、やっぱり自分にも関係あるのかも?」と思ったのではないでしょうか?

プラセンタのサプリメントは続けることが大切ですが、必ずしも毎日飲み続けなければならない、というわけではありません。
たとえば、花粉症のシーズンが始まる少し前から飲み始めれば、花粉症対策として十分に有効な手段になりえます。
自分に合った飲み方や使い方を知って、うまくプラセンタと付き合っていきたいですね。